担当講義

■基礎地盤力学及び演習(学部2年次 前期)

 社会のインフラ整備が進むに連れて土木技術者は、長大橋や大深度かつ長距離トンネルを計画し、設計・施工が行われている。また、我が国では、東日本大震災規模の強い地震の脅威からこのような構造物を守る最先端の技術力が要求されており、社会における重責を果たしている。このような土木構造物は、直接・間接的に土を主体とした基礎地盤上あるいは地盤中に築造される。この講義では、このような土木構造物のすべてを支える基礎となる地盤を取り扱うにあたっての基礎的な物理・力学的な事項について学び、土の透水性、有効応力、地盤の沈下現象や強さの定義などを習得する。特に、ゼネコンにて都市土木と技術研究所での勤務経験を生かし、学んだ内容が現場でどのように役立つのかについて解説する。

■地盤工学(学部3年次 前期)

 本講義は、これまでに学んだ地盤力学の基礎知識を統合化して、社会基盤を支える地盤の設計・施工・維持管理のシーンで活用する技術を習得する。
 講義内容は、①道路(特にアスファルト舗装)設計、維持管理、②地盤の液状化、軟弱地盤の沈下と変形と2つの問題を題材とし、そのメカニズムについて基礎地盤力学と応用地盤力学で学んだ基礎知識を用いて紐解き,メカニズムに基づいた設計、施工、維持管理の考え方を習得し、地盤に関する問題の俯瞰力・応用力を養うよう構成されている。
 各題材では、実務と結び付け、理解を深めるために、公共機関や学会の委員会・研究・調査活動等で携わった事例を紹介する。また、ゼネコンにて都市土木と技術研究所での勤務経験を生かして実務との関連性について詳細に解説する。

■防災・環境地盤工学(学部3年次 後期)

 私たちの暮らしは、常に自然との共存が求められている。地域や地球環境変化を踏まえた地盤に関わる問題の対処法の創造がこれからの社会には不可欠である。本講義では、自然環境の変化や地盤汚染対策、環境負荷低減のための地盤工学技術について学ぶ。まず、都市や周辺地域における地盤特性と気象条件の変化や地震がもたらす災害について学ぶ。特に、九州・沖縄地方の地域地盤特性と過去の災害について学修し、地域地盤防災に必要な知識を習得する。次に、私たちの生活環境に密接に関係する地盤と地下水の汚染問題とその対策技術、並びに、環境負荷低減のための新しい地盤技術について学ぶ。
 このような地域が抱える環境問題解決のために、地盤工学を基本とした解決策を導き出すための知識と防災・環境保全技術の基本的な事項を学び、地域地盤が抱える問題の解決策や環境に優しい循環型社会を創出する提案力を身に着ける。

■社会デザイン工学特別研究(大学院2年 通年)

 カリキュラム・ポリシーの「広範にわたる専門領域に対応した基礎的な知識の習得とその応用力」に基づき、地盤の環境保全・防災に関する基礎研究と実事例に伴う応用研究を行うことを目的とする。特に、環境保全・防災のみならず,その復元能力や環境負荷低減を考慮した強くてしなやかなさを持ったハードあるいはソフト対策について研究を行う。地震や豪雨などの自然外力や地球温暖化等地球規模の環境変動に対する地盤工学的な課題に取り組み,レジリエントな地域社会の創造に貢献する研究に取り組む。
 また、道路舗装工学においては、「造る時代から守る時代」に入った道路舗装について、保守、点検、災害時の対応の課題に取り組む。
 地盤環境工学部門では、地震時の地盤挙動の解明、超軟弱地盤の改良技術、廃棄物の地盤材料への適用と安全性評価、新しい処分場ライナー技術の開発、汚染土壌浄化、新しい固化材の開発などを中心とした指導を行う。
 道路舗装工学部門では、路盤の耐久性向上による舗装長寿命化、再生アスファルト混合物の性状評価、産業副産物を用いた新しい舗装材料の開発、竹を用いた土系舗装材の開発と耐久性評価などを中心とした指導を行う。

■社会デザイン工学特別実験・実習(大学院2年 通年)

 カリキュラム・ポリシーの「広範にわたる専門領域に対応した基礎的な知識の習得とその応用力」に基づき、地盤の環境保全・防災に関する基礎研究や課題解決を図る応用研究を行う上で必要となる技術の習得と実施、および、得られた結果の整理と論文執筆・プレゼン技術を習得する。実験・実習では,環境保全・防災のみならず,その復元能力や環境負荷低減を考慮した強くてしなやかなさを持ったハードあるいはソフト対策についても考慮した実験・解析条件の設定と結果の整理を行う。地震や豪雨などの自然外力や地球温暖化等地球規模の環境変動に対する地盤工学的な課題の解決に必要となる技術の習得に取り組み,レジリエントな地域社会の創造に貢献する結果を導き出す技術の習得を目的とする。
 地盤環境工学・舗装工学における基礎研究と実事例に伴う応用研究を行うことを目的に実験・演習を行いながら指導を行う。①舗装の維持管理技術、②歩行者系舗装の安全性・耐久性および新しい材料開発、③地震時の地盤挙動の解明、④超軟弱地盤の改良技術、⑤廃棄物の地盤・舗装材料への適用と安全性評価、⑥新しい遮水ライナー技術の開発、⑦汚染土壌浄化、⑧新しい中性固化材の開発などを中心とした研究を室内実験、現場施工試験など通し、実用化を念頭においた指導を行う。

■地盤環境工学特論(大学院1年次 前期)

 産業の発展が残した不の遺産「土壌汚染」や廃棄物の地盤への有効利用に伴う環境安全性・耐久性が問題、さらには環境が引き起こす様々な災害について現状を把握する。このような土壌汚染や有害物質を含む材料の利用する場合の地盤環境問題に対し、地盤工学を基本とした解決策を導き出すため、環境アセスメント技術や地盤環境保全技術、災害対策などの基本的な事項を学び、基礎的な知識を習得するとともに地盤と環境の横断的な分野を学ぶ。また、将来的には地球環境の修復や循環型社会構築への基本的定義や基準等についても習得し、社会情勢の変化に対応した総合的な判断力を養う。

■地盤工学特論Ⅰ(大学院1年次 前期)

 学部時代に習得した地盤力学の基礎について復習を行うとともに、特別研究を行うあたり必要な応用問題を解決するに必要な講義を行う。また過去の研究事例についてゼミ形式の講義を行い、研究に必要な課題の明確化を行う。さらに、日本において地震から国土を守る大きな課題である液状化問題について、この分野の専門家の一人である先生から地盤の動的特性について詳しく学ぶ。この特論を通し、地盤工学分野の基礎的知識の習得を目指す。

■道路舗装工学特論(大学院1年次 後期)

 社会資本の代表である道路における安全性・快適性・円滑性を確保するために必要な道路機能、道路構造の設計法について理解を深める。さらに最新の道路建設・舗装技術についても学ぶと同時に今後必要となる道路の維持管理技術について学ぶ。
この特論を通して、舗装工学の基礎的な知識を習得を目指すとともに新しい舗装技術の習得する。

■防災・環境地盤工学特別研究(大学院2年 通年)

 カリキュラム・ポリシーの「広範にわたる専門領域に対応した基礎的な知識の習得とその応用力」に基づき、地盤の環境保全・防災に関する基礎研究と実事例に伴う応用研究を行うことを目的とする。特に、環境保全・防災のみならず,その復元能力や環境負荷低減を考慮した強くてしなやかなさを持ったハードあるいはソフト対策について研究を行う。地震や豪雨などの自然外力や地球温暖化等地球規模の環境変動に対する地盤工学的な課題に取り組み,レジリエントな地域社会の創造に貢献する研究に取り組む。
地盤環境工学部門では、地震時の地盤挙動の解明、超軟弱地盤の改良技術、廃棄物の地盤材料への適用と安全性評価、新しい処分場ライナー技術の開発、汚染土壌浄化などを中心とした指導を行う。

■防災・環境地盤工学特別実験・実習(大学院2年通年)

 カリキュラム・ポリシーの「広範にわたる専門領域に対応した基礎的な知識の習得とその応用力」に基づき、地盤の環境保全・防災に関する基礎研究や課題解決を図る応用研究を行う上で必要となる技術の習得と実施、および、得られた結果の整理と論文執筆・プレゼン技術を習得する。実験・実習では,環境保全・防災のみならず,その復元能力や環境負荷低減を考慮した強くてしなやかなさを持ったハードあるいはソフト対策についても考慮した実験・解析条件の設定と結果の整理を行う。地震や豪雨などの自然外力や地球温暖化等地球規模の環境変動に対する地盤工学的な課題の解決に必要となる技術の習得に取り組み,レジリエントな地域社会の創造に貢献する結果を導き出す技術の習得を目的とする。
 地盤環境工学における基礎研究と実事例に伴う応用研究を行うことを目的に実験・演習を行いながら指導を行う。①舗装の維持管理技術、②歩行者系舗装の安全性・耐久性および新しい材料開発、③地震時の地盤挙動の解明、④超軟弱地盤の改良技術、⑤廃棄物の地盤材料への適用と安全性評価、⑥新しい処分場ライナー技術の開発、⑦汚染土壌浄化などを中心とした研究を室内実験、現場施工試験など通し、実用化を念頭においた指導を行う。